重要無形文化財「小千谷縮・越後上布」がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産保護条約に基づき、平成21年9月30日人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録され、人類共通の世界無形文化遺産となりました。

小千谷縮・越後上布の原料になる苧麻は、主に福島県の昭和村で栽培されている。上杉家の会津移封と共に、良質な苧麻は越後から会津へと移った。
成長した苧麻を刈り取り、数時間清水に浸けて皮をむき、その皮の肉質をこそぎ落して繊維だけを取り出し、乾燥させ原料の青苧を作る。
水に浸してやわらかくした青苧を爪で細く裂き、その糸先をより合わせてつないで、均一の太さの糸を積み、苧桶に入れていく。
図案に基づいて作られた木羽定規又は紙テープによって、墨(印)つけをして、くびり糸(綿糸又は古苧等)で固く巻き(くびり)染色する。その部分が防染され絣が出来る。
ちきりに巻いた経糸を機に掛け、シマキと呼ばれる腰当てで張力を加減し、足首にかけたマネキの紐を引く事により径糸を交差させ、開口した所に緯糸を巻いた管の入った杼を通して打ち込み、さらに筬打ちを行い、織り上げる。
織り上げた製品は、糊や汚れを落としながら布をやわらかくして布目を詰まらせるための「足ぶみ」を行う。縮はぬるま湯を入れた舟の中で手もみし、糊を落とすと同時に「しぼ」を作る「湯もみ」作業を行い、仕上げられる。
仕上げの後、さらに白くする製品は天気の良い日に雪上に広げ晒す。天然の漂白作用であるこの雪ざらしは、魚沼地方の春を告げる風物詩となっている。